いつの間にか長いつき合いに…

 高校を卒業して、大学に入った頃出逢った本に強く影響を受けている気がする。
自己を形成する部分においては、もっと幼い頃(幼稚園〜十代半か?)の影響が強い。
つまりは、人間としての枝葉の部分。
言い替えれば、教養というか、生活していく上で役に立たない、知識を大量に吸収したのだ

 何やら小難しく書いてしまったが、要は、クラシック音楽を聴くようになったり、今でも愛読するシリーズを初めて読んだだけのことである。
その一つは、エリス・ピーターズの「修道士カドフェル・シリーズ」であるし、もう一つが、このパーネル・ホールの「控えめ探偵スタンリー・シリーズ」である。
余談であるが、先日触れたヴァン・グーリックの「狄判官シリーズ」やジョイス・ポーターの「ドーバー・シリーズ」は、もう少し早いし、R.D.ウィングフィールドの「フロスト・シリーズ」やスチュアート・カミンスキーの諸作は、もう少し遅い。

 さて、シリーズ最新作のこの本も、肩の凝らない軽い作風である。
が、最近の傾向なのか、活字を大きくした影響なのかわからないが、意外と厚い(でも、一晩で読めるくらいではあるが…)。
まぁ、変に頭を使わずに、話の流れを楽しむのがよかろう。
愚生は、こういうミステリーが大好きである。

休暇はほしくない (ハヤカワ文庫 HM (153-16))

休暇はほしくない (ハヤカワ文庫 HM (153-16))